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塗料の原点って何?

塗料の原点って何?

塗料といえば色。その色について考えてみましょう。

古代より、赤い色には特別な意味を持たせてきました。紀元前15万から16万年に生息したネアンデールタール人は赤土で身体に彩画していたといいます。これは赤という色を神聖視していたと思われます。

一万年以上前の有名なフランスのラスコーやスペインの壁画には動物たちが描かれています。

これらは、黄土、赤鉄鉱、白亜土、マンガン鉱、骨を焼いて作った黒顔料を、獣の脂や血液に混ぜて描いと言われています。この頃に、塗るという行為が始まったと言えるのではないでしょうか。

紀元前4000年ごろからの古代エジプトには様々な材料を塗料として使った壁画は残っています。

発掘された墳墓内の壁画には、石膏、ラピスラズリ、カーボン、赤土、などを使った壁画が残っているのを見ることができます。

紀元前2000年頃には、乾性油やニカワ、卵白などを混ぜ合わせることで結合材としていたことも分かっています。

鮮やかな赤色の胆砂という赤顔料は紀元前200年頃の秦の始皇帝の兵馬俑でも見ることが出来ます。

日本で独自な発展を遂げたのが漆です。

漆は天然の塗料で、とても長い歴史を持ちます。その期限は中国からの渡来なのか、日本独自なものなのかはっきりとわかりませんが、5000年前の縄文前期の出土品として福井県の鳥浜貝塚遺跡から赤と黒漆が塗られた櫛が出土しています。一方で、6000年前の中国浙江省の遺跡からは黒漆の上に赤漆が塗られた椀が出土しました。そしてまた、今度は北海道で約9000年前の朱塗りの埋葬品が出土し、漆の歴史が塗り替えられました。果たして漆のルーツはどこに? とてもロマンのあるお話です。

私たちは誰でも表現者です。何かしらで表現をしたいという思いを持っています。

塗料の原点は、私たちの表現したいという思いなのです。

 

 

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